2013.11.01

オレンジコープ見学

 昨日から、1泊で和歌山、大阪に出張してきた。主目的は低所得者向けのサービス高齢者向け住宅の見学、友人が理事長を務めるオレンジコープ(泉南生協)が運営するサ高住だ。生活クラブ風の村が運営するサ高住は3ヶ所あるが、いずれも(若干の違いはあるが)概ね、家賃が7万円台、共益費が1万円台、管理費(見守り費)が4万円程度で、合計13万円程度になる。さらに食費が5万円で、合わせて18万円、要介護状態の人はこれに介護保険の自己負担が加わるので、20万円を超えることになる。居室の広さは最低でも18?以上が義務付けられており、これに適切な共有スペースを加え、さらに24時間の見守り体制をつくるとなると、どうしてもこの金額になってしまうというのが、私たちの考え方だ。しかし、最近は、この金額レベルを大幅に下回るサ高住が多数建設されており、特に、大阪地方では、生活保護受給者を含む低所得者向けのサ高住が雨後のタケノコのようにできつつある。  
 その中には、実質的に見守り体制がほとんどない劣悪なものが少なくないようだが、生協の仲間であるオレンジコープはどのように運営しているのだろうか。それをどうしても知りたくて、幹部職員3人を伴って、サ高住「おひさま」(http://orangecoop.jp/minori/koureisyajyutakuohisama.html)がある和歌山市に出向いたのだった。「おひさま」の価格は家賃55000円、サービス基本料5000円、管理費:20000円(水道代・電気代を含む)、合計8万円で、生活保護受給者は家賃を35000円(住宅扶助費上限)にディスカウントしている。部屋数は72室、日中、夜間とも複数の見守り要員を配置している。

 確かに、建設費は生活クラブ風の村のサ高住と比べて坪当たり10万円程度安い。しかし、それだけでこの差を説明することは難しい。「おひさま」はオープン後半年余りで、入居率がまだ35%程度なので、現在赤字であることは当然だが、今後、稼働率が100%に近付いた際に、本当に採算が取れるようになるのか、今後、注目していきたい。

 オレンジコープは、全国の生協に先駆けて介護付き有料老人ホームを建設し、現在4ヶ所に増えている。その稼働率は90%を超えており、さらに、堺市の一等地に13階建ての分譲高齢者マンション(http://www.himawari130.jp/)を建設し、全国の生協関係者を驚かせた。総工費およそ40億、私も、本当にうまくいくのか心配した。しかし、オープン5年を経て入居率が8割に達したという。

 購買生協としては零細と言って良い規模の生協が、時代を読み、介護分野に進出して成功した稀有な例と言って良いだろう。理事長K氏の嗅覚がなせる技だ。歯科を含む訪問医療との連携も高いレベルで実現しており、社会福祉法人をつくって障がい者の就労事業が進んでいる実態も見ることができた。就労継続B型事業で、3万円から5万円の工賃を実現していることにも敬服した。