2014.04.24

コミュニティオーガナイザー

私が代表を務めるユニバーサル志縁社会創造センターは、今年度、コミュニティオーガナイザーの養成講座に力を入れます。コミュニティオーガナイズ、直訳すれば「地域の組織化」です。地域課題を解決するための住民組織化の手法で、ソウル=アリンスキーが創設者と言われます。アリンスキーは1909年シカゴ生まれで、1930年代にシカゴの貧困地区で活動を始め、全国にコミュニティオーガナイザーを輩出しました。(詳しくはウィキペディア(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC)を参照してください。)
バラク=オバマの最初の大統領選挙戦においてコミュニティオーガナイズの手法が使われ、勝利したことで注目されたのですが、昨年の暮れに、ユニバーサル志縁社会創造センターがその選挙参謀だった、ハーバード大学教授、マーシャル=ガンツ氏を日本に招へいし、3日間にわたるコミュニティオーガナイザー養成講座を開催しました。講座には、名だたる市民活動家、社会運動指導者が受講し、その模様はNHKのクローズアップ現代にも取り上げられました。

そして、ガンツ氏の教え子、鎌田華乃子さんを代表とするコミュニティ・オーガナイジング・ジャパン(COJ)(http://communityorganizing.jp/)というNPOが設立されました。ユニバーサル志縁社会創造センターは、この団体とともに、コミュニティオーガナイザーの養成事業を展開していこうと考えています。

COJの設立趣意書の一部を引用します。

「私たちコミュニティ・オーガナイジング・ジャパンの発起人たちにも自分のいるコミュニティを良くしようとし、失敗した苦い経験があります。自分の職場を良くしよう、NPO業界の声を政策に反映させよう、生活困難に直面している人のくらしを改善しよう。でも思うようには上手くいきませんでした。そんな時、私たちはコミュニティ・オーガナイジングに出会いました。そして、志を共にして行動する多くの仲間を得ることと、その仲間の力を戦略的に使う考えが欠けていたことに気づきました。問題に気づいた最初の人が立ち上がり、仲間を増やしてコミュニティをつくり、力を生み出し、その力を戦略的に使って社会を変えていく手法。それこそが、私たちが望む社会に近づく指針となるものだと確信し、日本で実践し、広めていこうと決意しました。

コミュニティ・オーガナイジングは特別なことではありません。人々は古くから、一人ひとりの小さな力を合わせてより良い社会を実現してきました。アメリカの公民権運動やインドの独立運動、日本でも公害に関する市民運動などもその一つです。それらに共通するものを探っていくと、次の5つの大切な要素がみえてきます。

???? ストーリーを語る
???? 人間関係を構築する
???? チームをつくる
???? 戦略をつくる
???? アクションを起こす

実は、これらは誰でも日常的に行なっていることですが、それを意図的かつ効果的に行なってリーダーシップを発揮することが重要なのです。」(引用終了)

地域包括ケア、生活困窮者支援、互助による地域再生、社会的包摂、この国の現状を改善するために、地域社会に根差した活動を全国各地で展開していくことが、今、求められています。その活動を進めるうえで、コミュニティオーガナイズの手法が有効だと確信し、これを普及していきたいと思います。生活クラブ風の村では、この夏に、いなげビレッジで養成講座を開催します。