2013.03.15

チャレンジドミュージカルと国際ユニバーサルアートタウン

 3月15日、24節気では啓蟄、72候の桃始笑(ももはじめてわらう)の最後の日、明日からは菜虫化蝶(なむしちょうとなる)です。説明要りませんね。桃もそうですが、梅が満開です。コブシも花を開き始めました。
 日曜にNPO市川市民文化ネットワーク主催のチャレンジドミュージカル?「NA PENDA SANA 大好き」を観た。今年で8回目になるこのミュージカルを一度は観たいと以前から考えていたが、やっと念願がかなった。知的障がいを持つ子どもたち、その親、さらには同じNPOがこのイベントとは別に開催している市民ミュージカルの俳優など、多彩な市民が参加していた。障がい児による舞台は一糸乱れずという訳にはいかない。中には、気分が乗らずにただ立っているだけという子もいる。しかし、不思議なくらいそれが気にならない。「障がい児による演技なのだからそれ位割引してみなければ」と自分に言い聞かせるというのとは違って、「気にならない」のだ。私は、障がい児者の製品やアート作品などを「割引」して評価することは好きでない。突っ立っている子が気になりつつ、どこかで「我慢」して、「障がいがあるのに、ここまでやれれば立派じゃないか」と自分に言い聞かせることができない。できないというか、それでは感動しないということだ。そういう「アート」を結構観てもきた。

 しかし、今回は違った。「気にならない」というのは少しニュアンスが違って、その突っ立っている彼も含めて、舞台が全体として輝いている、その意味では彼もまた重要な役割を果たしているということなのだ。確かに舞台が輝いていた。一人ひとりの役者が輝いていた。それは、脚本、演出、さらには稽古を指導する吉原氏の力量に因るところが大きいと、私は思う。彼なくして、子どもたちの潜在力をここまで引き出すことはできないだろう。音楽の演奏者たちの力も大きかった。この種の障がい者アートには、プロ集団とのコラボがとても重要なのだと思う。

 さて、今年、このミュージカルを鑑賞したのには訳がある。以前から観たかったのは確かだが、今年というのは特別の意味があるのだ。以前に紹介したと思うが、市川で「国際ユニバーサルアートタウン」(仮称)をつくろうという同志が夜な夜な出没している。その言いだしっぺの一人が吉原さんなのだ。彼の夢は、このチャレンジドミュージカルで世界を公演して回ること、集まった我々は、その夢がきっと実現する、何としても実現させようと考える、彼に輪をかけた妄想家集団だ。それぞれ、一応世の中で立派に生きている大人が、彼の夢に自分の思いを乗せて燃えている。拠点作り資金を2億円集めようなどと、いよいよ夢物語と言われそうな構想の実現に向けて、活動がいよいよ始まろうとしているのだ。

 来たれ、夢見る大人!