2015.08.17

今、読んでいる本

土曜日に生けた花の写真が、ちょっとしたトラブルでまだ使えないので、今、読んでいる本の紹介をすることにします。
私はだいたい5冊くらいの本を同時にちびちびと読んでいるのですが、そのうちの1冊が「だれが修復腎移植をつぶすのか」(高橋幸春著)です。

修復腎移植とは、ガンなどにり患した腎臓を摘出して病変などを切除したり修復して、他の人に移植することです。生体腎移植、死体腎移植に次ぐ腎臓移植「第3の道」と言われています。

宇和島徳洲会病院の万波(まんなみ)という医師ら「瀬戸内グループ」が積極的に進めていたのですが、たまたまドナーとレシピアントの間で臓器売買があったことが露見し、それに万波医師がかかわったのではないかと大騒ぎになったのでした。8年くらい前のことですが、記憶に残っている人は少なくないと思います。万波医師はマスコミに袋叩きにされ、医師免許はく奪の可能性もあったのです。(その後、彼は臓器売買にはかかわっていないことが明確になりました)

ちょうど、BSでこの問題を扱った連続ドラマが放映され、私はそれを観ていたのですが、友人のジャーナリストから、この本を読んだかと電話があり、急いで買って読み始めた次第です。

日本の透析患者は31万人を超え、毎年増え続けています。このうち腎移植を希望する人が13000人いるのですが、2013年の腎臓移植件数は心停止及び脳死からは155件にすぎません。生体腎移植は1431件ありますが、そのほとんどは家族の提供に依ります。生体の提供ができない人が臓器移植ネットワークに登録して、移植が受けられるまでの期間は平均16年で、希望者の1%にすぎません。31万人に対して、13000人というと、移植希望者は意外と少ないと思われるかもしれませんが、多くは、どうせ無理とあきらめているのです。私も「どうせ無理」と登録していません。

日本移植学会が強く反対していることで日本の修復腎移植が進まないことにより「幸福追求権」を奪われたと、万波医師らの手術を受けた患者会が、日本移植学会幹部を訴えているのだそうです。

まだ、途中までしか読んでいませんが、次の章のタイトルが「世界に広がる修復腎移植」、海外では、修復腎移植がスタンダードになっているというのです。

ガンの腎臓を移植することでガンを発症する確率はゼロではないが、確率は極めて低いとのこと、もし、私に修復腎移植の機会があるなら、おそらく受けると思います。腎移植を受けても短ければ数年で腎臓が使えなくなり、透析に戻る人もいます。しかし、その数年でも、食事制限と水分制限から、何より時間の拘束から解放されるなら、こんなにうれしいことはありません。