2013.02.18

先週の木曜日から昨日まで

 先週の木曜日は日帰りで大阪に行ってきました。社会福祉施設経営者協議会(通称「経営協」)の役員セミナーに招かれ、ユニバーサル就労の事例報告をさせてもらったのです。経営協に加盟する社会福祉法人の理事長、理事、幹部職員の人たちが対象です。国が進めようとしている、生活困窮者の支援戦略のうち、特に就労支援に関して社会福祉法人は先頭に立って取り組むべきだと訴えてきました。終了後、「感動した!」とそばに寄ってきて下さる方もおられたので、ユニバーサル就労に取り組む社会福祉法人が広がることを願いたいです。来週の月曜日に東京でも同じセミナーがあるので、思いをもう一度ぶつけます。
 その夜は東京に宿泊、翌日は、前日から開催されていた「ユニバーサル就労コーディネーター養成講座」に参加しました。この講座は、厚労省の助成金を得て行なったもので、全国から定員の25名を大幅に上回る40名の方々が参加、丸2日間、ハードなカリキュラムをこなしました。上記の国の生活困窮者対策で、すぐには一般就労に就くことが難しい人たち向けに、福祉的な就労支援をともなう「中間的就労」の制度化が準備されています。ユニバーサル就労は、企業等がこの中間的就労に取り組むために必要なシステムを組み込んでいます。ですから、参加した皆さんの多くは、企業、就労支援団体、企業などそれぞれの立場で生活困窮者の中間的就労に取り組むことを想定しておられるのだと思います。この養成講座は、今後も各地で開催して行くつもりです。

 土曜日は、午前1件、午後1件のミーティングのために本部へ。

 明くる日曜日は、午前中、職員交流イベント(ボーリング大会)に顔を出し、八街で花入れ、その後、映画を見ました。「レ・ミゼラブル」、よかった!

 ミュージカル映画を観るのはずいぶん久しぶり。中学、高校時代は、南太平洋、サウンドオブミュージック、王様と私、マイフェアレディ、メリーポピンズ(ウエストサイドストーリーだけは、なぜか封切時には見過ごした)はレコードも買って挿入歌を片っ端から覚えたものです。高校では3年間合唱部に在籍、歌うことが大好きでしたから、ミュージカルという映画スタイルに完全にはまりました。

 レ・ミゼラブルは、ほぼ完全に「歌」だけでストーリーが進みます。ミュージカルが嫌いな人は、深刻なシーンを含めて会話がメロディに乗って行なわれることの違和感が我慢できないと言います。まあ、好みの問題ですね。

 レ・ミゼラブルは19世紀前半のフランスが舞台、フランス革命を経て、ナポレオンの第1帝政、ブルボン朝による王政復古、7月革命による立憲君主制への移行とめまぐるしく変転する社会の底辺で貧困にあえぐ庶民への共感が通奏低音になっています。それだけに、ミュージカルという手法は簡単ではないように思いましたが、まったく違和感を感じることがありませんでした。観終ってパンフレットを買ってその訳がわかりました。ミュージカルは多くの場合、歌は別取りして口パクで演技します。役者とは別の歌手が使われることも少なくありません。ところが、レ・ミゼラブルは、すべて生歌だったのです。これはすごいことです。監督もすごいし、その期待に応えた役者もすごい!

 ミュージカルが嫌じゃない人は是非ご覧ください。

「保守主義と社会民主主義」にコメントをいただいたので、昨晩返信しました。その際、透析用のベッドの上に佐伯啓思の「日本の宿命」と内山節の「ローカリズム原論」が置いてあると書いたのですが、実はもう1冊ありました。浜矩子の「新・国富論」(文春新書)です。浜さんのまとまった著作を読むのは初めてです。新聞の投稿等は読んでおり、大いに関心を持っていました。

 アダムスミスの時代にはあり得た「見えざる手」は、グローバル経済の現代には通用しない。それに代わるものは諸国民がお互いに差し伸べる手、やさしさの手、勇気ある手、知恵ある手だと、彼女は言います。さらには、グローバル時代には「諸国民」ではなく「グローバル市民」に脱皮しなければならない。そしてグローバル市民の活動拠点は「地域」にあるというのです。経済学者浜さんの言だからこそ、何かホッとします。

 いいね、いいね! 保守主義、地域主義、グローバル市民主義、3つそろった。ホットケーキミックスはほとんどできています。(上述のコメントへの返信を参照下さい)