2016.06.04

増税できない国、日本。今日の花

消費税増税延期、私は心底落胆しました。この国は、本当に増税ができない国です。EUでは、消費税15%以上が条件、それ未満の国は加盟できません。社会保障費は高齢化率にほぼ正比例して上昇すると言えます。高齢者が増えれば社会保障費の3要素、医療、介護、年金のコストが上昇するからです。そして、日本の高齢化率は世界一です。北欧3国の消費税率は25%、イギリス、フランスは20%です。それに対して、日本は8%から10%に上げることができないでいるのです。
ちょうど、慶應大学教授の井手英策著「日本財政 転換の指針」を読み始めており、深くうなづきました。彼は、日本で増税ができない理由を各種のデータをもとに解き明かします。先進国における政府への信頼度の国際比較表というものがあります。日本は先進20か国中最低です。社会的信頼度の国際比較もあります。「一般的に言って人びとは信頼できると言えるか」を問うていますが、これも、日本は20か国中最低です。彼は、「他者を信頼できない社会ではそもそも再分配の実現可能性が低い。自ら負担した税が低所得層のために用いられる時、その低所得層じたいを信頼することができない人びとにとって、納税は耐え難い苦痛となるからである。」

ネットで検索したデータで、日本人は新聞、雑誌に対する信頼度が先進国中異常に高いことがわかります。いっぽう、公務員数の国際比較では、日本は先進国中最低水準です。役人は少ない人数で頑張っているのです。しかし、何十年にもわたって、国民から信頼されているマスコミは、「役員天国」「無駄を削減しろ」「天下り一掃」と、公務員バッシングを続けてきました。国民はそれを鵜呑みにして、「増税より無駄を省くことが優先」という発想に落ちいっているのです。

その結果、国民は、増税をほのめかす政党は選挙で痛い目に合わせ続けてきました。これで増税ができるわけがありません。この国は、完全に自縄自縛におちいっています。果たして、ここから抜け出すことができるのか、私は絶望的です。

弱い人たちが救われません。

さて、そんな絶望的な気分ですが、花入れには行ってきました。

ブルーベリー、トルコキキョウ

アジサイ、サンキライ、鳴子百合

ガマ、アジサイ

風の杜に咲いていたカシワバアジサイ