2013.12.21

市川医療セミナーで講演

今日の午後、市川市医師会と市川手をつなぐ親の会が主催する第11回 「自閉症や知的障害を持つ人の医療に関するセミナー」の基調講演をしてきた。このブログで紹介するに際して、親の会のブログを覗いてみたら、医療プロジェクトが9月に行なった打ち合わせで、以下の話し合いがあったことがわかった。
 「今回は、高齢者の福祉と医療の問題に焦点をあてようという事で、親の高齢の介護、医療との繋がりなど掘り下げていけたらと思います。今回は基調講演に、社会福祉法人生活クラブ風の村理事長の池田徹氏を招きます。堂本知事時代の県政を支え、官民共同で千葉の福祉を作り上げた1人で、就労支援等の実績もあり、お話が楽しみです。」

 うーん、しまった!この記事を事前に読んでおいたら、もう少し、ピントを合わせて話しができただろうに。こんな話で良いんだろうかという思いを抱きながらの1時間だった。ピンと、ずれていただろうなあ(泪)

 市川手をつなぐ親の会というのは、自閉症や知的障がいの子を持つ親の会である。全国の多くの自治体に同様の組織があるが、「市川」は、素晴らしい活動を展開している。この医療プロジェクトもその成果の一つで、障がいを持った人が地域で生きていく上で、「お医者さん」と良好な関係を持つことが、とても重要だ。障がい特性への理解がない医師は、最悪の場合、診療拒否ということもあり得る。そうしたことが起きないよう、医師会と連携してこのようなセミナーを10年間継続してきたのだ。他にも、町の「お巡りさん」に障がいを理解してもらい、何かの時に手助けをしてくれる存在になってもらおうという「警察プロジェクト」や、市民に自閉症などの障がい特性をわかってもらうための「キャラバン隊そら」という劇団も活動している。

 かつて障がい者の子を持つ親の多くが、「親亡きあと」を心配し、生きているうちに何とか我が子を入所施設に入れるよう望んだ。しかし、子どもたちにとっての本当の幸せとは何かを追求する中で、市川の親の会は、親亡きあとも子どもが市川で暮らし続けることができるように、地域を耕す活動を始めたと聞いている。知的障がい者、精神障がい者等が、施設ではなく、地域で暮らすというのが、今日の障がい者政策の基本だが、市川では、当事者家族自身が、誰もが安心して暮らし続けることができる「まちづくり」運動に取り組んでいるのだ。地域包括ケアシステムづくりの貴重なモデルと言って良い。