2013.08.28

最近読んだ本から、読みかけ本、今日届いた本

 今日読み終えたのは「靖国問題の深層」(三土修平著、幻冬舎ルネッサンス新書)、彼は序章で次のように述べている。
 「靖国問題って要するに、中国や韓国が日本にいちゃもんをつけてる話だろ?」「でも、A級戦犯が合祀されているから、そこに今の日本の首相が公式に参拝しちゃ、ヤバいっていうのは、それなりに理があるんじゃない?」「でもあのA級戦犯を裁いた東京裁判ってさ、不当な政治裁判だったんだろ?」「戦争に負けたからには、そういう裁判も受け入れなけりゃならないということでしょ。それに靖国神社は神道の神社で宗教法人だから、憲法の政教分離規定との関係でも、問題があるそうじゃない」「でも、その憲法自体、占領下の押し付け憲法じゃん。だいたい、自国の戦死者をたたえる施設って、どこの国にもあるんだろ?日本についてだけ、それをとやかく問題視するって、まるで変だよ」  まったく、いい若い者が、この程度の認識でいて、今後の日本はまともにやっていけるのかと、私は心細くてならないような会話だ。」

 私は若者ではないが、靖国問題に関する認識は、この会話の一方の側のそれとほとんどレベルが変わらない。ちゃんと勉強しないで靖国問題を語れないなあ、そう思ってこの本を買った。たった1冊で生意気は言えないが、占領軍が靖国神社を他の神社と同様に、民間の宗教法人として存続することを容認したのは、大きな判断ミスだったということが理解できた。その判断ミスが、現在に至る中韓両国との対立につながっている。

 いい若い者より一歩先行したい人には、お薦めである。

 次に少し前に読んだのが「「日本経済を壊す会計基準の呪縛」(大畑伊知郎著、新潮新書)、私は、以前から国際的な会計基準のハーモニゼーションに疑問を持っていたので、この書名に出会ってノータイムで購入した。時価会計、減損会計、税効果会計などの導入が、企業の長期的な経営政策を阻害し、短期的な収益確保に走らせ、非正規雇用の拡大などで企業の体力を削いできた。失われた20年といわれるデフレの正体は、実は会計基準の変化に因るというのが著者の主張だ。私は、ほぼ全面的に彼の主張に賛成する。これも、お薦め、会計学の知識がなくても、充分理解できる。

 もう1冊、だいぶ前に読んだ「評価と贈与の経済学(内田樹、岡田斗司夫著、徳間書店)、二人の対談集なのだが、私には面白くなかった。内田樹には共感するところが多かったが、岡田斗司夫とかみ合っていないのでないか。私には、内田が無理に合わせているようにしか思えなかった。岡田斗司夫にはほとんど共感できなかった。これからの日本にとって重要なのは「評価と贈与」の価値観であるという主張には賛成。

 最後の数十ページを残しているのが「金融緩和の罠(萱野稔人他3人、集英社新書)、アベノミクスの金融緩和がデフレ脱却にはつながらないことがよくわかる。

 半分くらい読みかけたのが、「里山資本主義(藻谷浩介、NHK広島取材班著、角川ONEテーマ21)感想は後日。

 そして、今日届いたのが「無印良品は、仕組みが9割(角川書店)」、副題に「仕事はシンプルにやりなさい」とある。著者は良品計画社長の松井忠三氏、タイトル、副題が強く目にとまった。面白いか否か、早く読みたい。