2013.05.20

橋本発言

 橋本大阪市長が自らまいた種で袋叩きにあっている。従軍慰安婦は、当時としては必要であった、日本の従軍慰安婦に関しては強制性があったという証明はされていない、現在の沖縄における性的被害をなくすためには米軍が「風俗」をもっと積極的に利用すべきという3点がそれぞれ問題になっている。強制性の有無は性格が異なるが、他の2つは、彼は、男の性を発散させるために女性の性が利用されることを是とする価値観を持っているということだ。日本は建前上は売春が禁止されている。しかし、さまざまな形で売買春が行なわれていることは誰でも知っている。では、諸外国ではどうなのかとネットで検索したら、以下のサイトがすぐに見つかった。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1012162200

 それぞれのお国事情があるのだろうし、法で認める範囲も微妙に異なるが、多くの国で売春が合法であることがわかる。アメリカ合衆国は1州を除いて売春は非合法だ。その意味では、政府関係者が、口をきわめて橋本発言に反発するのは筋が通っているが、売春合法国の場合はどういう反応を示すのだろうか。

 この問題に関しては、私の立場は明確だ。男には、金で女を買う男と買わない男の2種類しかいない。そして、私は金で女を買う男を尊敬できない。それは、合法か非合法かは関係ない、価値観の問題だと思っている。だから、橋本市長の発言はいかなる意味でも認められない。

 「侵略」の有無については、橋本氏と石原氏で対立している。橋本氏は侵略はあった、石原氏はなかったとして、「もっと勉強しろ」と橋本氏をいさめている。「侵略」については面白いサイトが見つかった。安倍総理の、「侵略の定義は定まっていない」という発言があるが、それは間違っているというものだ。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/itokazuko/20130520-00025060/

1974年の国連総会決議、、2010年の国際刑事裁判所でそれぞれ侵略の定義が確認され、日本はいずれにも参加、賛成しているのだという。安倍総理は、それを知ったうえでとぼけているのか、それとも知らないのだろうか。

 私の立場ははっきりしている。第2次大戦に至る数十年は、帝国主義列強による世界の争奪戦であり、国際法違反の有無にかかわらず、帝国主義諸国の「侵略」が世界中で行なわれたということだ。だから、橋本氏の「敗戦国なのだから…」という言い方は私の考えと異なる。

 従軍慰安婦の「強制性」については、不勉強で証拠があるのかないのかを知らない。元慰安婦の方々の証言以外に客観的な資料があるのなら、教えてほしい。もちろん、それがないから「強制性」はなかった、だから責任はないという立場を私は取らない。植民地から甘言を持って女性を買い集めたということだったとしても、戦場に送りだして男の性のはけ口として利用した事実は疑いようがなく、そこに国家の意思がなかったとは到底言えない。法的決着の有無については、これも不勉強で明言できないが、実は、話は簡単なのではないか。要は、植民地支配を含めて、明確に加害者である我々が、被害者である韓国、朝鮮の民衆の立場にたちきれないことから、不信が増幅してきたのだと思う。

 阿部総理が、新大久保の極右異常集団ではなく、その反対の立場でのデモ隊の列に加わるだけでいい。日韓関係は大きく前進するだろう。