2011.11.05

施設は人生最期を暮らす場として安心か!

 表題は、今日、特養ホームを良くする市民の会(本間郁子理事長)主催で開催されたシンポジュームのタイトルだ。「虐待・不祥事から見えてくるサービスの質を問う」というサブタイトルからもわかるように、特養で頻発する虐待問題を切り口に、入居者の安全、安心という観点から施設介護の現状、課題を探ろうという企画だった。私が代表を務める特養をよくする特養の会が協賛したことから、冒頭に5分間挨拶させていただく機会を得た。私は、以下のような話をした。

 私は年に5~6回開催する新規採用説明会の場で、何年も前から必ずする話がある。特養八街を建設する際、多くの特養の見学に行ったが、千葉市内のある施設のことは決して忘れられない。私たちが浴室の前の廊下を案内された時のことだ。そこには、車いすに乗って一列縦隊で5~6人の女性入居者が順番待ちをしていた。何と彼らは全員裸で、バスタオルを一枚掛けられているのみだったのだ。10年以上前のことだが、当時はそんな施設もあったのだという昔話としてする話だ。

 今年の説明会でもこの話をしたのだが、ある学生が涙を流し、苦しげな表情で聞いていた。感性の鋭い子なのだろうなと思った程度だった。ところが、その子の書いた小論文を読んで驚いた。彼女は施設実習で、私が話したとまったく同じ光景を見たというのだ。あの苦しそうな表情はそういうことだったのかと納得するとともに、過去のことではないという事実に驚愕した。今でも、あんなことが行なわれているのか!

 挨拶でした話はこれだけではないのですが、透析がそろそろ終わるので、ここらでとりあえずお終いにすることにします。