2012.02.03

特養八街が、施設評価の「認証」を受けました

 生活クラブ風の村特養ホーム八街(旧特養風の村)が、Uビジョン研究所の施設評価システムによる「認証」を取得し、2月1日にその授賞式がありました。

 特養風の村は、2000年2月にオープンして以来、個室ユニット型特養として注目を浴びました。しかし、(確かに最先端のハードではあったと思いますが)、ケアの水準に関しては、(考え方はともかく)内実は多くの問題を抱えての出発でした。その後、入居者の重度化に伴って、潜在的な問題点が徐々に表面化していきました。最大の問題は、課題を共有し、それを組織的に解決する力が育っていかなかったことだと、私は思っています。職員の考え方は個々バラバラで、入居者主体のケアとは何かを考えながら一生懸命頑張っている人もいれば、ただただ自分のペースでやっている人もいる。例えば、言葉づかい一つをとっても、実に気持ちの良い対応をしている人もいるけれども、幼児言葉で話しかける人もいる。しかし、相互批判(非難ではなく)をしながら、特養風の村全体として、あるべき方向を全員で目指していくということがなかったのです。

 現状を何とかしなければとの思いで、2008年、今回認証を受けたUビジョン研究所に、施設評価をしていただきました。Uビジョン研究所の施設評価は、複数の評価員が泊まり込みで夜勤の状態も確認するという徹底したもので、通常の第三者評価が、せいぜい昼間丸一日の評価であることを考えると、実に厳しいものです。

 そして、その結果は惨憺たるものでした。評価にあたったUビジョン研究所本間理事長からは、自分が見てきた多くの施設の中で「中の下」と言われる始末、しかし、職員の多くの反応は、「2~3日見ただけで何がわかるか」というもので、とても、評価結果を真摯に受けとめ、自力で課題を解決する力はなかったのです。

 そこで、翌2009年から3年間、本間理事長にスーパーバイザーとしてケア改革のお手伝いをお願いすることにしました。今回の施設評価は、3年間にどう変わったのかを確認するためのものでした。、いずれも特養のケアに詳しい本間さんを含む専門家3人は、2泊3日に渡る厳しい評価を行ない、その結果、以下の5つの大項目に対する評価が、優秀、または最優秀となりました。(すみません。どの項目が最優秀だったか、今資料がありません。誰かコメントしてくれるとうれしいです。)最優秀が2項目、優秀が3項目で、すべての項目で認証を得ることができました。

1 わたしたちは、入居者と訪れる人に笑顔で接します。

2 わたしたちは入居者が安心して、安全に暮らせるよう全力を尽くします。

3 わたしたちは、入居者の要望を大切にし、必要な支援が提供できるように努めます。

4 わたしたちは、清潔に配慮し、豊かな自然に満ちた環境を大切にします。

5 わたしたちは、地域との交流を大切にします。

私自身は、評価結果を見るまでもなく、変化を実感していました。

週1回、花入れのために特養八街を訪れますが、花入れをしている位置が、ホールを行きかう職員に背を向ける姿勢になることもあって、以前はほとんど挨拶をしてくれる職員がいませんでした。(そういういっけん些細なことで、事業所の状況は肌で感じるものです)しかし、ケア改革の取り組みが始まった頃から徐々に、背を向けている私に向かって、大きな声で「こんにちは!」と言ってくれる職員が増えてきたのです。それは、本当にうれしいことで、かつ、変化を実感する瞬間です。もちろん、私は振り返って挨拶を返します。

今回の評価にあたって家族アンケートが行なわれましたが、職員は笑顔で挨拶をしてくれますかという問いにほぼ全員が「はい」と答えてくれました。職員は信頼できますかという問いに対しても同様です。

そして、何よりうれしいことは、認証を受け、ケアのレベルの高さを評価していただいたことを、当の職員の皆さんが喜んでくれていると思えることです。職員の皆さんと私の気持ちがつながっていると感じます。(私の独りよがりではないですよね、みなさん)

評価の結果、改善すべき課題の指摘も少なくはありません。しかし、今なら、それらの課題を前向きに受け止め、自力で解決できると確信しています。