2012.03.30

マーガレット=サッチャー

 透析の5時間、まずは仕事が優先、最近は5時間丸々仕事に費やすことが多く、さっぱり本が読めない。以前は、余裕の読書タイムだったので、年々忙しさが増しているのは間違いない。ベッド上(何というのだろう?ベッド上で食事をする際などに使う台)には、常時5~6冊の本が積んであるのだが、なかなか読み進むことができない)仕事が一区切りがついたら、ブログを書くのが次の優先事項、透析の時間以外には時間が取れないので、ほとんどこの時間に書いている。

 前の日曜日に、映画「マーガレット=サッチャー」を観た。サッチャーの生涯にそんなに興味があったわけではなく、主演のメリル=ストリープが好きだから足を運んだ。でも、いい映画だった。サッチャーの伝記ではなく、「老い」がテーマだったと思う。少なくとも、私は、そう観た。華やかな表舞台を去り、最愛の夫に先立たれ、認知症の初期症状が疑われる状況になったサッチャーは、老境に入ろうとしている自分自身に重なった。

 老いとは寂しさを受け入れ、寂しさと折り合いをつけていく過程だと、私は思う。60を過ぎ、還りの人生を歩き始めた今、身体はだんだんと思うようにならなくなっていく(これは、病気、障害のせいでもあるが、老いるとはだれもが確実にそうなっていくということだ)。仕事から離れる「その時」は刻々と近づいてくる。友の訃報がこれから増えていくだろう。そして、もしかしたら、妻を看取ることになるかもしれない。これらの寂しさをどう受け入れ、折り合いをつけるというのだろうか。還りの人生の初心者には、とても想像がつかない。

 さて、透析終了まで1時間、今日は、残る時間に本を読もう。一番上にあるのは「大往生したけりゃ医療とかかわるな」。著者は、特養をよくする特養の会の事務局を務めてもらっている、京都、同和園の常勤医、中村仁一氏だ。賛否渦巻く、今話題沸騰の書だ。これにしよう。