2012.04.27

「光り輝くあしたへ」 河崎芽衣作

 今月発刊された漫画単行本のタイトルです。サブタイトルが「『光とともに…』が遺したもの」となっていることでわかるように、故戸部けいこさんの遺志を継いだ出版なのでしょう。戸部さんが10年に渡って連載を続けた「光とともに…」は、自閉症の子、光とその家族の物語です。大きな反響を呼び、2004年に日本テレビがドラマ化しました。その後も秋田書店「フォアミセス」の連載が続きましたが、2010年、作者の死によって、未完で終了したとのことです。

 その「光り輝くあしたへ」は、障がいに関する3つの物語で構成されているのですが、最終話のタイトルが「みんなのパン屋さん」、な、な、何とスワンベーカリー柏店の物語なのです。

 スワンベーカリー柏店は、2004年10月、生活クラブ虹の街(生活クラブ生協千葉)が開いたパン屋さんです。スワンベーカリーは、ヤマト運輸の創始者、故小倉昌男さんが、私財を投じてヤマト福祉財団をつくり、障がい者が自立して生活できる給与を支払うことができる事業をつくろうと興したもので、フランチャイズチェーンになっています。ホームページによると、今や、その数は北海道から大分まで29店に及んでいることがわかります。http://www.swanbakery.jp/index.html

 開店以来7年半、障がい者支援のプロはだれもいない素人による出発でした。いろいろな苦労があったことが、この本でわかります。当初は生活クラブ風の村が虹の街から業務委託を受けて運営してきましたが、のちに、虹の街自体が運営を行うことになったため、私のところには細かな情報は入ってこなくなりました。しかし、この漫画を読んで、7年余りの皆さんの努力が成果を生んできたことが、良くわかりました。この本には出てきませんが、店のスタッフだけでなく、組合員の皆さんや後方を支えた職員など、おおぜいの力でここまで来たのですね。

 私も、毎週セットパンを食べています。金曜の夜から土曜、日曜の朝食は、だいたいがスワンのパンです。7年間毎週欠かさず書き続いている「今週の小林くん」、楽しみにしていますよ。

皆さん、是非この漫画を読んで下さい。