2012.08.31

退廃、極まれり!首相問責決議

 一昨日、参議院で首相問責決議案が採択された。野党7会派が提出していた決議案に自民党が賛成して成立したものだ。以下に決議の全文を紹介する。

「野田内閣が強行して押し通した消費増税法は、2009年の総選挙での民主党政権公約に違反するものである。                                                   国民の多くは今も消費増税法に反対しており、今国会で消費増税法を成立させるべきではないとの声は圧倒的多数となっていた。                                       最近の国会運営では民主党、自民党、公明党の3党のみで協議をし、合意をすれば一気呵成(いっきかせい)に法案を成立させるということが多数見受けられ、議会制民主主義が守られていない。                                                    参参院で審議を行うなか、社会保障部分や消費税の使い道等で3党合意はあいまいなものであることが明らかになった。                                          国民への約束、国民の声に背く政治姿勢をとり続ける野田首相の責任は極めて重大である。 よってここに、問責決議案を提出する。」

 これを読んで目を疑った。 民主党、自民党、公明党の3党合意を批判しているではないか。3党の国会運営が(独善的で)議会制民主主義に反するとも言っている。この決議案に自民党が賛成?????? 今国会中の衆議院解散に追い込むためには、自党の政治姿勢を批判する内容だろうが何だろうが、「賛成することに意義がある」とばかりに信じられない選択をしたのだ。

 もちろん、ここに至る民主党の対応も滅茶苦茶だった。参議院では100%否決されるはずの選挙制度改革案や特例公債法案を強行採決したのは、ただただ、国会を空転させて、衆議院解散を遠のかせようという意図でしかない。しかし、自民党は見事にこの罠にはまって、問責決議を通してしまったのだ。今国会中の解散はもちろん、「近いうちの」解散すら、「白紙に戻った」と言われる始末、これで、谷垣総裁の再選は望み薄になるだろう。誰が見ても、決議賛成は無理筋の自殺行為だ。政治の退廃、極まれり、言うべき言葉を失ってしまう。国民のことを本気で考えている考えている国会議員は一体どこにいるのだろう。

 公明党は、それでは筋が通らないと棄権した。当たり前のことなのだが、自民党の異常さの前に、立派に思える。ついでに自公協力も解消すればいいのにと思うが、それは期待しすぎか。 

 橋本大阪市長だけがほくそ笑んでいる。