2012.10.19

生活クラブと私23 わらしこ保育園の移管

 生活クラブ風の村わらしこ保育園のことを書こうと思う。透析中で、ベッドの横たわっているので、年代が調べられなくてあやふやなのだが、14年間、ワーカーズコレクティブが自主運営してきた流山わらしこ保育園を社会福祉法人生活クラブが引き継ぎ、認可保育園として再出発したのは、2004年だったと思う。それが正しいとすれば、無認可保育園がオープンしたのは、1990年ということになる。

 二人の組合員、KさんとMさんが私に会いたいと生活クラブ生協の本部を訪ねてきたのはその前年だっただろうか。当時流山市内にあった小さなプレハブの配送センターを貸してほしいという。このセンターは近くに住む大家さんから借りていたものだった。使わなくなるので返そうと決めていたものだ。センターを改装して無認可の保育園をやりたいのだという。面白いとは思うが、かなりの額の家賃を本当に継続して支払えるのだろうか、改装費はどうやって捻出するのだろうか。不安点を問いただすが、事業計画を示し、絶対に迷惑はかけないという。大丈夫だろうと確信が持てたわけではなかったが、迫力に押されて申し出を了承し、協力を約した。

 その二人が、そろって再び私に会いに来たのは、2002年か03年のことだ。流山市から、わらしこ保育園を認可保育園にしないかという話があった。それは願ってもないことなので、是非とも受けたいが、社会福祉法人格を持つことが条件ということなので、ワーコレでやってきた事業を社福生活クラブが引き継いでくれないか、というのが用件だった。彼らは、無認可の保育園がオープンするときに私が送ったという手紙を持ってきた。私は覚えていなかったのだが、取り出したその手紙には、わらしこ保育園の開設を祝する言葉とともに、「今後、何でも協力する」と書いてある。こんなこともあろうと、大切に保管してきたという。この脅しのような(笑)出し物には参った。でもうれしくもあった。

 わらしこ保育園の保育には定評があった。私も何度か見てきたが、子どもたちの可能性を開花させる「さくらさくらんぼ保育」という手法を基本に、子どもたちが本当にのびのびと育ってきた。そのスタッフをそのまま引き継ぐのだから、保育の質に不安はない。経営のノウハウはないが、認可保育園であれば、おそらく赤字になることはないだろう。断る理由はなかった。正式な決定は理事会が行なわなければならないが、その場で前向きに検討すると答えたはずだ。

 こうして、社福生活クラブの事業にわらしこ保育園が加わることになった。

 私は、今も可能な限り卒園式の見学に行くことにしている。一般的なそれと異なり、わらしこの卒園式では、全園児が1年間の保育内容の発表をする。それが、何とも言いようがないほど感動的なのだ。機会があれば、是非一度行ってみることをお薦めします。

 ところで、あの手紙はまだ保管されているのだろうか。