2011.04.20

生活クラブと私 10

 HPがリニューアルされる4月以前に不定期で生活クラブ虹の街の歴史と関連する個人史を上記のタイトルで書いてきた。久しぶりにこれまでの続きを書き始めようと思う。以前書いたものを読みたい人は、過去ログを見てほしい。

 最近何回かは、1985年に操業を開始した?手賀沼せっけん、今のNPOせっけんの街にまつわることを書いた。今日もその続きだ。

 ?手賀沼せっけんのオーナー、手賀沼せっけん共有者の会は、「四季報せっけんの街」を発行し、生活クラブ虹の街の組合員等に配布していた。その創刊号に書いた内容は今でも覚えている。

 私は次のような設問から文章を始めた。

「ある共稼ぎの家庭では、すべての洗浄剤、洗濯用の粉せっけんはもちろん、歯磨きやシャンプーなどもすべてせっけんを使用しており、合成洗剤は一切使っていない。しかし、家事はすべて奥さんの仕事で、旦那はどんなに奥さんが忙しくしていても一切手伝うことはしない。もう一つの共稼ぎ家庭では夫婦が家事の分担をしているが、合成洗剤の問題には何の関心も持っていない。さて、どちらの家庭が良い家庭だと思いますか。」

 どちらが良い家庭かの順位づけをしようという意図ではない。往々にして人は自分の関心が強い分野の優劣で他人を評価しがちだ。そうなってしまうと、例えばせっけん運動に全力投球する人と、フェミニズム運動に取り組む人は手をつなぐことができない。社会を変えようという運動は様々な分野で展開されているが、それらが連携すれば大きな力になる。しかし、自分が絶対的な正義と考えていることも、人によって優先順位が異なり、必ずしも万人の共感を得られるとは限らない。おおぜいの共感を得るためには、自分を相対化してみる力が必要だ。

 そんなことを自戒するために投げかけた設問だった。