2011.10.07

生活クラブと私16 高齢者福祉施設建設準備会

 たすけあいネットワーク事業が始まった翌年、高齢者福祉施設建設準備会が設置された。八街に研修施設「風の村」(現風のロッジ)をつくったことは以前に書いた。その地主さんは飛田洋さん(故人)という方だ。飛田さんは、生活クラブが千葉県内の酪農家6人と提携して睦沢町につくった牛乳工場の創立メンバーだった。つまり6人の酪農家のうちの一人だ。

 風のロッジは職員や理事等の宿泊研修で頻繁に利用しており、その際に夜の飲み会に飛田さんを誘うこともあった。確か94年秋の理事研修でも彼を招き、酒を酌み交わした。私は、研修施設の周辺に保育園や高齢者施設など世代間交流が可能な福祉ビレッジを創りたいという夢を披露したところ、彼は「是非やろう!」と言う。そこで、「飛田さん、それなら、高齢者施設を造るための用地を寄付してくれ」と頼むと、彼はあっさりと、「いいよ」と言った。

 これが、2000年に完成した高齢者福祉施設「風の村」の出発だった。

 その翌年に高齢者福祉施設の建設準備会が設置された。キャッチフレーズは「自分が住みたいと思える施設を創る」、私にとっては深く考えたわけでもない、ごく当たり前の方針をキャッチフレーズにしたのだが、準備会の活動を進めるうちに、このワンフレーズの意味がいかに大きいかを実感することになる。

 準備会のメンバーは生活クラブ生協の組合員と職員。生協だから、「食」の問題には詳しいが、福祉の専門家は誰もいない。「自分が住みたいと思える施設」つまり、徹底して利用する側の視点で、どういう施設が良いかを考えていくことにした。