スタッフメッセージ

ホーム スタッフメッセージ 橋口卓弥

とんぼ舎さくらでは、どんなお仕事をされているんでしょうか?

ここは、18歳以上の障がいのある方を対象として、働く場を提供している事業所です。地域の中で障がいのある方も社会的な役割を持ち、安心して働き続けられることを目指しています。仕事をして、達成感を感じてもらう。それが1つの目的です。私は「農業組立加工部門」でサポートをしています

1日のお仕事の流れは?

朝8時には出社をし、9時ころからご利用者が来所されます。その後、着替えをして10時から作業が始まります。作業は畑作業、企業からの委託される組み立て加工作業などを行っています。作業内容は固定せず、ご利用者の体調や様子に合わせてご本人と一緒に決めています。その後、12時から1時半まで昼食と休憩。1時半から2時45分までが午後の作業時間になっています。
ご利用者には、働いた対価としてお給料が支払われます。

作業内容を伝える難しさはありませんか?

最初は大丈夫か、自分にうまく伝えられるかと不安でしたが、実際現場で一緒に働くと、想像していたよりも、ご利用者皆さんが戸惑うことなく作業をしているなぁと感じました。ご利用者は一連の流れを覚えてしまえば大丈夫なんですよ。但し、通いはじめたばかりの方は、時間の流れや作業を覚えていくのに時間のかかる方もいて、伝え方に試行錯誤を繰り返すこともありました。
けれども、将来ご利用者が地域で自立して生活していくために、とんぼ舎さくらでの仕事や活動を通じて、社会性やルールを伝えていくことができたらと考えています。
さらに、とんぼ舎さくらのご利用者が一般企業に就職できたらうれしいことですね。

この仕事の喜び、また成長を感じたことは?

「これはダメですよ」と注意すると、それに対して、引っ掻いたりしてくるご利用者がいたんです。それに対して言葉で注意していたんですが、ある時○×のカードを作って提示するようにしたら理解してもらうことができました。自分自身、1つの方法しか試していませんでした。でも、他の職員と話し合って視覚的に伝えることで分かってもらえるかもしれないと考え、試してみたんです。いろいろなアプローチの方法があると学びました。
また、ご利用者に教えられることもたくさんあります。私は畑作業を担当しているのですが、暑い中でも根気強く繰り返しの作業をしてくださいます。この我慢強さには脱帽でした。自分も見習わなきゃと思いました。

このお仕事に就こうと思ったきっかけは?

前は成田空港で荷物の検査員の仕事をしていました。でも、何かあったときにお客様の荷物を調べたりするため、「ありがとう」と言われることがない。どちらかといえば煙たがられる仕事でした。「ありがとう」と素直に言われる仕事に就きたいと考え人生をリセット。たまたま私の親が生活クラブの別の事業所にいたことがあり、ちょうど「とんぼ舎さくら」を新設すると聞き、見学に行きエントリーしました。学生時代は「踊る大捜査線」に憧れて警察官を目指していたくらいですから、障がい者についての知識は全くといっていいほどありませんでした。

仕事をする上で心がけていることは?

入職したときから、皆さんを一緒に働く仲間だと思って接していました。困ることがあったら一緒に考えようという気持ちで。自分が「指導者」だと思うと命令口調で「やってください」「やりなさい」になってしまうかもしれませんが、仕事を「やらせる」ではなく「一緒に頑張ろう」「やりましょう」という気持ちですね。何かができたときには同じ目線で喜びあえる。自分もご利用者も最初の頃はできなかったことが、一つまた一つできるようになります。その喜びは格別です。勉強になることばかりで充実しています。

今後、どう寄り添っていきたいと思いますか?

障がい者といっても、実は大きな可能性を秘めた人たちだと思うんです。障がいのある方は、私たちが普段意識せずに選択している伝え方では認識することが難しいことがあったり、その方の興味の具合で知識の偏りがあったりもします。しかし、○×カードのように、伝え方を工夫して理解していただけるとステップアップ・スキルアップしていくのです。そんなご利用者を見ていると、すごいなぁと思います。ご利用者がスキルアップすれば、自分もスキルアップするはず。互いに学び、成長していきたいと私は思っています。

これからエントリーしようとする学生に向けのメッセージは?

同僚として一緒に働くとこんなに純粋な方たちはいません。自分の気持ちまでも純粋になります。自分たちが教えてもらうことがたくさんありますし、一生懸命頑張っている姿を見ることで、くよくよしていたことが吹っ飛んで励まされることもあるんです。仕事のやりがいを感じられる場所がここにはあります。