2020.06.08

おとといの花

「ぼくはイエローでホワイト、ちょっとブルー」を読んで、ブレイディみかこさんの大フアンになってしまった。何が良かったのか。とにかく、彼女の家庭は、イギリスの労働者階級そのもので、旦那はダンプの運転手、彼女は保育園の保母をしている。イギリスは、いまだ厳然とした階級社会で、労働者は労働者階級の町に住む。その様子を、労働者階級の当事者の目線で描いたタッチが、今まで読んだことがないもので、めちゃくちゃ新鮮!すっかり魅せられて、「労働者階級の反乱」も、すぐに買って読んだ。先日、NHKのあさイチにWebで出演、ご尊顔を拝することができた。やはり、魅力的な人だ!階級社会であることは悪いことばかりではない。今回のコロナ禍で、同じ町に住む高齢者や障碍者などの生活支援ボランティアを、街中でやっているとのこと、労働者階級の団結、支え合いが息づいているのだ。

翻って、日本ではどうだろう。コロナ禍は、自らを中流と考えてきた人たちが、あっという間に貧困層に陥ろうとしている。中流というのは、生活水準を表すが、労働者階級という認識を持つ人は少ない。だから、そこから落ちこぼれそうな人がいても、同じ階級としての連帯感を持てないので、互助の動きは少ない。すべてが公助の対象となる。もちろん、手厚い公助は必要だ。何十兆円という支援ができる公助と、お金に換算したら雀の涙ほどにしかならない互助とでは、やれることに天と地ほどの差がある。しかし、互助は、「気持ち」に大きな影響を及ぼす。まわりの支えは、「孤立」を防ぐ。

日本とイギリスのちがいは、いつごろから、どういう要因で生じたのか。「階級の連帯」は、今から復活できるのか。「地域共生社会」は、本当に可能なのか。彼女の新著「ワイルドサイドをほっつき歩け」(筑摩書房)を読みながら考えよっと。

おとといの花です。

ドウダン、シャクヤク、モンステラ

スノーボール、アンスリウム、モンステラ

グロリオーサ、ナツハゼ

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