2020.01.01

明けまして、おめでとうございます。

みなさま、明けまして、おめでとうございます。

以下、生活クラブつうしん正月号に寄稿した文章を転載します。

昨年は、台風が猛威をふるい、15号、19号、21号の3つの台風で、東日本を中心に大きな被害をこうむりました。生活クラブ風の村では、15号により、八街の複合施設「風の村八街」、保育園八街など4つの施設が、また、君津市の児童養護施設「はぐくみの杜君津」乳児院「赤ちゃんの家」が、長期にわたる停電、断水に見舞われました。風の村八街では一部の特養の入居者に、一時他の施設に避難していただき、君津の乳児院の赤ちゃんも数日間、他法人の近隣施設にあずかっていただきました。そして、全国の多くの方々から、たくさんの物心両面のご支援をいただきました。この場を借りて、心からお礼を申し上げます。

異常気象による災害が、年々頻度を増しています。また、阪神淡路、東日本、熊本地震など、大きな地震が頻発していますが、首都圏直下型地震が、30年以内に高い確率で発生するといわれています。今年の台風は、それらへの警告ととらえ、今後、万全の準備をしていくことが必要です。生活クラブ風の村では、15号の被災に際し、職員のがんばりと全国のご支援により、何とか乗り切りましたが、防災体制の弱さ、反省すべき点も、たくさん見えてきました。このため、防災体制の全面的な見直し、強化を図っています。

来年度から、新しい中期計画(3ヶ年計画)がはじまり、現在、その計画づくりをおこなっています。上記の防災体制づくりは、その重点課題の一つですが、そのほかに、精神障がい者の地域生活を支える仕組みづくりも大きなテーマに挙げています。近代精神病学の父と言われる呉秀三氏は「わが邦十何万の精神病者は実にこの病を受けたるの不幸の他に、この邦に生まれたるの不幸を重ぬるものというべしという言葉を残していますが、100年を経た今も、この状況は変わっていません。先進諸外国が精神病院の入院患者を減らし、地域で共に暮らす方向に舵を切っているのに対して、この国では、偏見と差別、さらには貧弱なサポート体制により、多くの方を病院に長期に隔離する状態が続いています。

一昨年8月に、ながく精神障がい者の地域生活支援に取り組んできたNPOスペースぴあの事業を引き継ぎ、精神障がい者支援事業に本格的に取り組み始めましたが、昨年9月、NPOの解散にともない、残余財産1億8300万円の寄付を受けました。このお金を基金にして、精神障がい者の地域生活支援の活動に使います。地域で、病院で、孤立した生活を送っている精神障がいをかかえる方々が一人でも多く、地域の中で、安心して暮らしていくことができるように、私たちができることを実行していきます。

本年も、どうぞ、よろしくお願いします。

30日に生けた正月飾りです。

絵は、笹倉鉄平「デイドリーム」です。いくつもの物語を経て、風の村に来ました。

 

 

 

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