2015.01.17
生活クラブ千葉グループ新年交流会
今日は恒例の生活クラブ千葉グループ新年交流会、230人が津田沼のモリシエホールに集まりました。写真は、グループ団体の一つ「はぐくみの杜を支える会」が舞台でスピーチしているところ、マイクを持っているのは、はぐくみの杜施設長の高橋克己さんです。ちなみに、右端ははぐくみの杜を支える会会長の堂本暁子さんです。
私は、生活クラブ千葉グループ共同代表の一人として、開会のあいさつをしました。内容は、大筋以下の通りです。
今、私は「永続敗戦論」(白井聡 太田出版)という本を読んでいるのですが、その冒頭に「私らは、侮辱の中に生きている」という言葉が紹介されています。3年前の7月に代々木公園で開催された「さようなら原発10万人集会」で大江健三郎氏が中野重治の言葉として紹介とのことです。白井氏は、この言葉は3・11以来我々が置かれている状況を見事なまでに的確に言い当てているとしています。同感です。そして、この言葉は、原発事故問題での政府やマスコミの対応に限った話ではなく、例えば最近の新聞でいえば、「残業ゼロ」が働きすぎを防止することになると学者がコメントしたり、佐藤首相(当時)の沖縄訪問時の演説内容にアメリカ政府が強い圧力をかけてきたとか、私たちは日々侮辱されまくっていると感じます。しかし、この国の最大の病理は、国民が政府やマスコミ、財界人などに侮辱されているという図式ではなく、国民自身が天につばする如く、自らを侮辱し続けていることではないか、敗戦後70年間、ずっとその構造は変わっていないのではないか、私はそう思うのです。
生活クラブ風の村では、今年千葉グループの仲間とともに、「生活クラブ安心システム」を始めようとしているのですが、これは、「侮辱の構造」(言葉を変えると「無責任の構造」とも言えます)を身近なところから転換し、事業者として、事業に携わる一人の人間として、地域社会に責任を持とう、地域で困っている人を支えようという取り組みです。
ま、こんな話をした次第です。
では、次に、前回お約束した10の基本ケアの4~6を紹介します。
4. あたたかい食事をする
?*親しい人とおしゃべりしながら楽しく暖かい食事をとることで、ストレスが解消され免疫力が高まる
?? 料理を見て匂いを嗅ぎ、脳を覚醒させる
? その方の食べ方を尊重した食事介助を行う
? 正しい座位で食事をする
? 誤嚥をしない食形態や口腔ケアで口から食べ続けることを目指す
?? サロンで一緒に食事をつくり、一緒に食べる。
? それぞれの役割を発見しやってもらう
?? 外食で社会性を取り戻す。
?5. 家庭浴に入る
?*湯船に入り、のびのびすることでストレスの解消と衛生保持になる
???ゆっくり会話しながら風呂を楽しむ
? 入浴ケアプランをつくりケア会議に提案する
? 自宅でも風呂に入りやすい環境を考える
???自宅の風呂に入れるようなリハビリを行う
?? 生活リハビリの成果が家庭浴の入浴につながる。
???入浴介助を作業にしないことで入浴事故を防止する
?6. 座って会話をする(認知症ケア)
?*認知症ケアは座って会話することからスタート。
? 座って目線を合わせる
? やり慣れた日常生活の援助を行う??
? 雑音やまぶしい光などの悪環境を除去する
? 生活習慣を変えない環境をつくる
? 生活を再建するようなケアを行う
? 社会から切り離すようなケアは行わない
? 家族支援を行う