管理栄養士にっしーの日記⑤
皆さま、こんにちは!
私は、風の村光ヶ丘の管理栄養士です。
何度も言うようですが、ここ光ヶ丘で管理栄養士は私ひとりです。
その日もひとりで淡々と、この貼り紙を作成し、そしてそれを厨房付近の壁に、たった1枚だけ貼りました。
にっしー:(これでよし。)
それ以降の、私にっしーの日常を、ダイジェストでお送りします。
シーン1
貼り紙を貼ってから、わずか約3分後。
通路を歩いていたら、施設長に話しかけられる。
施設長:笑顔で「あの貼り紙に書いてあるエスカロップって、なんのこと?何かの間違い?さっき、調理スタッフさんにも聞いたんだけど、わかりませんって言ってたよ。」
にっしー:(貼って3分弱で反応。施設長、反応早いな。)
以下は翌日以降
シーン2
ひとりで栄養価計算をしていたら、利用者様の声が聞こえる。
利用者様:「エスカロップと書いてある。」
ヘルパー:「また管理栄養士さんが、面白い料理を考えているのかもしれませんね。楽しみですね。」
シーン3
外部の方同士の会話が聞こえる。
外部の方:「エスカロップって??」
外部の方:「調理一同ってことは、食べ物?気になるー。」
このように、皆様の心を掻き乱す「エスカロップ」。
にっしー:(・・・。狙い通り。)
興味を持っていただけたら、しめたものなのです。
エスカロップとは、実は北海道の根室のご当地グルメなのです。
こちらは、バターライスの上にトンカツをのせ、その上からデミグラスソースをかけた料理でございます。
ここ光ヶ丘では、利用者様に旅行気分を味わっていただこうと、日本各地の郷土料理やご当地グルメを再現して提供しています。
さて、提供の日が近付くにつれ、にっしーの心に不安がよぎります。
にっしー:(こんなに話題になっているけれど、エスカロップは利用者様に受け入れていただけるのだろうか?)
にっしー:(いや、これまでの利用者様のご様子だと、この料理は光ヶ丘で間違いなく大ヒットするに違いない!大丈夫だ!)
そして、提供当日。
4人の調理スタッフが、エスカロップの調理に全力であたります。
気合は十分。
高まる緊張感。
そして、その結果、出来上がったのかこちら↓。
光ヶ丘調理、渾身の「エスカロップ」。
並ぶエスカロップたち↓
私にっしーは、ミールラウンドを実施。
利用者様:「おいしい!!。」
利用者様:「もっと食べたい!!」
にっしー:「よかった・・・。」
調理スタッフ:「よかった・・・。」
このように、ここ光ヶ丘では、献立の立案・レシピ開発・調理から提供まで、管理栄養士と調理スタッフが一丸となって、1年365日、1日3食、手作りの味をお届けしております。
さて、今現在ここ光ヶ丘では、この1枚の貼り紙が注目を浴びています↓。
「全館完食のため再登場 エスカロップ 調理一同」
そうなのです。
あの日、エスカロップは、なんと全館完食だったのです!
にっしー:(エスカロップは、定番化かな。)
エスカロップ、今後も登場予定です。
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