「風の村のアウトカム評価の取り組み」が優秀賞を受賞しました!

2025.01.27
その他メディア情報

この度、国立保健医療科学院等に協力いただいている「風の村のアウトカム評価の取り組み」が日本ケアマネ学会の研究大会発表で優秀賞を受賞いたしました!

今回の発表は、国立保健医療科学院、津田塾大学、立教大学の皆様による研究です。

実際に研究発表で使われた資料を交えながら、概要を少し説明させていただきます。

●アウトカム評価とは

「アウトカム評価」とは、介護サービスの実施によって利用者の状態がどの程度維持・改善したかを評価するものです。

例えば、日常生活や社会生活のケア・支援を利用する人やその介護者の生活の質(QOL)を測定するツールとして「ASCOT(アスコット)」があります。

また、世界保健機関(WHO)が開発した健康と障害について文化的影響を除いて測定する標準ツール「WHODAS2.0(フーダス)」や、日常生活動作(ADL)の評価スケールとして最も用いられている「barthel index(バーセルインデックス)」などがあります。

●風の村の「10の基本ケア」

風の村が介護の基本としている「10の基本ケア」も紹介されました。

●ASCOTの評価項目

ASCOTは、社会的ケア関連のQOL(生活の質)を測定するツールとして、多様な場・対象者に利用できるツールであり、ケアの質評価の新展開として国際的に注目されています。

「食事と栄養」「安全」「社会参加と関与」などの9項目について、4段階で評価をします。

●WHO-DASの評価項目

WHO-DASは、ICF(国際生活機能分類)の「活動と参加」を評価できるようWHO(世界保健機関)が開発したツールです。

「理解と意思の疎通」「運動の力」「自己管理」などの6領域について5段階で評価をします。

●2024実施計画

2024年度は、調査対象事業所を2年に1度を基本とするよう実施方法を変更し、
調査実施年度以外は、しっかりモニタリングに取り組むことで調査結果を実践の改善につなげられるようにします。

●データを活用した質の継続的改善イメージ

調査実施→フィードバック&モニタリング→総括的フィードバック→再調査実施

●フィードバックデータイメージ

データを見ることで利用者の状況を客観的に把握し、ケアに活用します。

「ASCOT」「WHO-DAS」の結果を一覧で見ることができます。

●質の改善に必要な法人レベルの取り組み

近年の研究結果では、質の改善には職員全員の理解が重要であり、そのために組織全体(法人)でどのように取り組んでいくかという戦略が重要という報告がなされています。

風の村では、法人全体でアウトカム評価に取り組み、今後もご利用者のQOL(生活の質)やADL(日常生活動作)の維持向上に努めていきます。

※掲載資料は、弊会の取り組みに伴走する研究チーム(国立保健医療科学院、津田塾大学、立教大学)が作成したものです(研究はJSJP研究費20H01598の助成を受けて実施されています)。
ASCOTについては、「社会的ケア関連QOL ASCOT日本語版」普及委員会(https://scrqol-ascot.jp/)を通じてケント大学の許諾を得て使用しています。

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