11月25日(月)、厚労省から令和6年度老人保健健康増進等事業「地域における小規模多機能型居宅介護のあり方に関する調査研究事業」の命を受けた、近畿大学をはじめとする研究者4名が「なっつらぼ」にお越しになり、建物や内部の見学および運営推進会議を傍聴されました。
当日は、全国小規模多機能型居宅連絡会理事長の黒岩さんも同席されました。
~近畿大学の山口教授からの調査依頼文書~
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地域包括ケアシステムは、これからの社会を支える重要な仕組みです。
地域包括ケアシステムでは、公助、互助、共助、自助の連携と役割分担が必要です。
小規模多機能型居宅介護は、介護保険サービスとしての共助を提供する事業所であると同時に、地域のコミュニティとしての互助を支える役割を担っています。
一般社団法人日本医療福祉建築協会では厚生労働省の補助事業(老人保健健康増進等事業)として「地域における小規模多機能型居宅介護のあり方に関する調査研究事業」を実施しています。
この事業では、小規模多機能型居宅介護が地域で果たしている役割や課題について明らかにすることを目的としています。
特に、「なっつらぼ」では小規模多機能型居宅介護と地域をつなぐ役割である運営推進会議に焦点をあて、どのように地域と関係をつくり出し、地域課題の解決に向けて取り組まれているかを取材させていただきました。
地域との関係をつくるためには、お互いを知ることが第一であり、継続した話し合いがお互いの信頼を強くします。なっつらぼの継続した取り組みが各地域でも行われれば、地域全体の互助機能が高まってくると考えています。
※互助とは、人々の話し合いや助け合いにより課題を解決していく仕組みです。
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当日は、八街市高齢者福祉課さん及び、「なっつらぼ」に頻繁に出入りしてくださっておられる地域住民さんやボランティアさん、八街市内同業のゆるるかさんらがいつものようにお集まりくださり、地域課題やその解決についても討論ができました。
具体的には、気力・体力・人とのつながりの乏しい引きこもりがちな高齢者等を、「なっつらぼ」のイベント(リズム体操や音楽生演奏などのボライベント日や、なっつ独自の誰でも食堂、防災を語りつつ非常食を食べようイベント等)にどんどん、今日のメンバーらが参加のお誘いをし、「なっつらぼ」の場所・土間を生かして顔見知り、お友達を拡げていく…という結論になりました。
「もっと誰もが入りやすい文言を正面玄関に掲げてはどうか?」とか、「もっと土間の照明を増やして明るくしてはどうか?」といった課題も上がりました。
地域で困っている、寂しがっている、そんな誰かを取りこぼさないように、問題が起きてから関わるのではなく、問題が起きる前からお知り合いになっておく…のを目標にしたいね、みたいにまとまりました。
参加者のお一人から「対話こそが前進」と言葉があり、地域交流の場面をしっかり目撃していただけ、研究者の皆様の来訪目的に適った締めくくりにすることが、地域の皆様方のおかげで出来たように思います。
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