自分が入りたいと思える場所をつくる
初めて開設した特養ホーム八街の準備会で決めたキャッチフレーズ。
これが、風の村のあらゆる福祉施設づくりに共通した想いです。
ケアを“してあげる”のではなく、
今、相手にとって何が最適なのかを常に考え、行動していく。
私たち風の村で働く職員たちが大切にしていることです。
個室に大切な家具や仏壇を置きたい
時間がかかってしまうけど家事が好き
お酒が飲みたい時だってある
一人でお風呂にゆっくり浸かりたい
例えば、そんな希望を持ったご利用者様に対し、
できる限り叶えるのが、風の村です。
もちろん、施設の設備面にも反映されています。
地域づくりの視点から福祉を考える
地域包括ケアの要素、住まい・医療・介護・生活支援・介護予防のすべてを
「生活クラブいなげビレッジ虹と風」は、展開しています。
国の進める「地域包括ケア」にもありますが、
今後の福祉支援は地域全体で展開していく必要があります。
支援する人もされる人も、地域の一員としての役割を持ち、
共に社会をつくっていくということです。
社会が変わってきた今、
制度からこぼれて支援を求める人が増えています。
私たちは、これまで培ってきた経験をもとに、今必要とされる支援を行っていきます。
制度の狭間で困っている人たちの支援、それも私たちが担う役割のひとつだと考えています。
風の村ができるまで
風の村の始まりは、
1995年にさかのぼります。
生活クラブ虹の街の研修施設「風のロッジ」が千葉県八街市にありました。
「風のロッジの周辺に、保育園や高齢者福祉施設等多世代が交流する「福祉ビレッジ」をつくりたい」という夢を語ったことが始まりです。
その後「福祉ビレッジ」の第一歩、高齢者福祉施設「風の村」の構想を実現させました。
そのときのキャッチフレーズが「自分が住みたいと思える施設をつくる」です。
当時つくられた「もうひとつの我が家」というフレーズ。今でもその想いが大切に引き継がれています。
私たちは「風」に
特別な意味を持っています。
「風」は、さまざまに入り混じった感情を呼び起こす魅力を持っている言葉です。
それは、懐かしさ、優しさ、美しさ、力強さ、遠大さ、そして、寂しさや物悲しさ等。
「風の村」は、設立の根源である「風のロッジ」から言葉を受け継ぎ、名づけられました。
「風のロッジ」というネーミングは、全国各地や海外からも、多くの人がそれぞれの想いをもって
風のように訪れ、また去っていく、そんな場所でありたいという想いが込められていました。
2004年
生活クラブ虹の街から、生活クラブ風の村へ事業を移管
訪問介護事業所や居宅介護支援事業所、在宅介護支援センターやデイサービス等の事業をスタート
生活クラブ虹の街の運営から、保育事業を引き継ぐ
「ワーカーズコレクティブ子どもの家わらしこ」から、認可保育園を目指して事業を引き継ぎ運営スタート
2007年
NPO法人あかとんぼ福祉会から、放課後等デイサービスや現在の就労支援事業A型の事業を引き継ぐ
印旛・佐倉地域で障がい児者の放課後活動の場を提供を開始
2013年
重症心身障がい児者の通所施設「生活クラブ風の村重心通所さくら」開設
児童養護施設「はぐくみの杜君津」開設
こうして、高齢者介護から出発した生活クラブ風の村は、
さまざまな出会いにより、他分野の事業に取り組むことになりました。
風の村には今日も新しい風が吹き続けています。
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