グエン ティ ハーチャン NGUYEN THI HA TRANG(出身地:ベトナム)
ベトナムでは看護師として働いていたのですが、主人に日本の「風の村」で働こうと言われたのがプロポーズでした。
なぜ風の村で介護の仕事をしようと思ったのですか?
祖父が倒れて、何か月も長い間ベッドの上で過ごしていたのですが、その時に介護の技術を持っていれば・・・と興味を持ちました。
ベトナムでは看護師として働いていたのですが、日本に来て介護の仕事を選びました。
主人と一緒にベトナムから来日したのですが、主人に一緒に風の村で働こうと誘われて決めました。
主人的には、八街は落花生が有名で田舎だから暮らしやすいんじゃないかと思ったみたいです。風の村で一緒に働くことになって、結婚が決まったんです。「風の村で一緒に働こう」がプロポーズみたいな感じですね(笑)
今までの経緯と将来の目標を教えてください。
ベトナムでは看護学校を卒業して病院で働いていたのですが、その時は未来の目標が見つからなくて、いつか海外で働きたいなと思っていたんです。介護の仕事をしている友達が一緒に日本でEPA(経済連携協定)として働かないかと誘ってくれたので、1年間日本語を勉強しました。EPAに登録すると、ベトナム政府の支援で1年間日本語と日本文化の勉強ができます。日本から日本語の先生も来てくれるんです。2か月間くらいは介護の勉強もありました。
日本に来てから、2か月間くらいコミュニケーションの勉強をしました。介護の現場はコミュニケーションが大切なので。
今は特養ホームでご利用者の残存機能を活用しながら生活を支える仕事をしています。ご利用者のご家族にも報告連絡をしています。
料理が趣味なので、いつか自分のケーキのお店を作りたい夢があります。
和菓子が好きなんです。とても綺麗なので。でも、なかなか勉強するチャンスが無いので難しいかな。
ベトナムにはそういう綺麗なお菓子は無いので、みんなに綺麗な和菓子を見せたいなと思っています。
日本と母国の違いを感じるのはどんな時?
日本はマナーやルールを守る人が多いと思います。食べ物や季節も全然違いますね。
来日がきっかけで結婚して自分の小さい家族も出来たし、一番良かったのは風の村に入れたことはとても良かったです。
日本だけではなく、どこの国でもそうだと思うのですが、働き方が良くない会社・団体は多いと思うのですが、風の村はすごく良いです。仲間も良いし、サポートもすごいしてくれる。みんな職員が熱心で優しいです。
生活面でも、職員の方がサポートしてくれます。
例えば、日本の市役所などの手続きは難しいし面倒くさいですが、職員の方が教えてくれたり手伝ってくれます。
1人目の妊娠は予定外だったのですが、職員の方が心配してくれて、国の制度を使った金銭面でのサポートも受けられました。
あなたにとって介護とは?
介護は仕事なのですが、高齢者と話をしたりすることが、自分の祖父・祖母と話しているような感覚になって懐かしいです。
今は、自分の祖父も祖母も亡くなってしまったのですが、話をすることで心が温かくなります。
だから、この仕事はずっと続けたいです。
ご利用者のみんなに「ありがとう」って言われたり、利用者さんが困っていることを自分が解決できると嬉しいです。
上司や先輩に「チャンさん助かりました」とかも言ってくれて、やりがいを感じます。
外国で働くかを迷っている方もいると思います。そういう方は、まずは行ってみて違う仕事もやってみないと将来の目標を見つけられないかもしれない。
外国では色々な経験ができると思うので、ぜひチャレンジしてみてください。