木村 隆一 Kimura Ryuichi
担当したご家族様が、
「ここにお願いしてよかったです」と
職員たちに言ってくださったことが
本当に印象に残っています。
継承していきたい先輩の教え
特養ホーム八街は、職場環境として本当に働きやすいと思っています。現場の職員さんがすごく優しいんですよ。ベテランの上司が多く、基本的に優しく見守られながら働くことができるので、新卒で入職したばかりの時もやってこられたのかなと思います。振り返ってみると、同僚の方々に救われたな、救われているなっていうことがとても多くて、時間が経つにつれて色濃く感じるようになりました。
特に印象に残っているエピソードで言うと、入職して間もない時、夜に行う就寝ケアが要領よくできず時間がかかってしまい、残業が続いていたんです。そんな僕を見かねて、ベテランの先輩方が何の気なしに、お掃除や他にやらなければいけない雑務を手伝ってくださったことがあって。その時は、もう、ありがとうございます、ありがとうございますって言いっぱなしだったんです。でも、それを受けて先輩方は「いやいや、できなくて当たり前だから。もしできちゃったら僕たちの立場ないし、申し訳ないって思うんだったら、木村くんに後輩ができた時に、その人たちに返してあげればいいんだよ」ってお言葉をかけてくださって、沈み切っていた僕の心に響きました。その言葉に救われた部分はあると思います。
だから、後輩ができた今、それを実践している最中です!
ご家族様には納得いく選択をしていただきたい
亡くなったご利用者様に対して、お身体を拭いたり、お化粧をしたり、お着替えをしたりするエンゼルケアという仕事があります。以前、自分が担当していた方のエンゼルケアをしたことがあり、その時にご家族様が「ここにお願いしてよかったです。」と職員たちに言ってくださったことが本当に印象に残っています。この時、介護の仕事をする上で、ご家族様を大切にしたいって強く感じました。現状をしっかり伝えて、なるべく後悔のない選択を…どうしても後悔してしまうこともあるんですが、納得いく選択をしていただきたいという想いです。
だから、ご家族様へのご連絡、共有や確認っていうのは本当に気をつけていますね。ご利用者様のためになることは何かって入り込んで考えてしまうと、ご家族様だけ置き去りになってしまうことも少なくないんです。
ご家族様との繋がりは本当に切っちゃいけない。今まで約2年半仕事をして、色々な方、色々なご家族様との関わりを経験させていただき、積み重なって今の考えに至りました。
風の村の制度や研修について
風の村の福利厚生は従業員にとって満足度が高いと思います。どうしても現場で働くのは体力勝負なので、腰を痛めてしまったり、腕の調子を悪くしてしまったり、体の不調が出てしまうこともあるんです。有給休暇の積み立てができるので、そういう時にうまく使うことができたりするので、いい内容ですよね。その他にも他法人に比べて福利厚生は多い方なのではないかと思います。
また、研修を受ける機会が多いのもいい点です。僕たちはコロナ禍で入職しているので、すぐに現場にも出られないことも相まって、1ヶ月くらいはほとんど研修を受ける毎日でした。
大学で学んだ知識があっても、現場でしかわからない部分であったり、最低限仕事をする上で意識しなくてはいけないICF(国際生活機能分類)、感染予防の研修等を受けさせていただきました。
法人としても、職員には基礎知識を理解した上でご利用者様と接してほしいと考えているのが伝わってきます。実際に現場に出ていても、座学の機会を設けていただけてよかったなと感じるシーンは多いと思いますよ。
これからの時代、福祉の仕事に興味がある方は、貴重で必要な人材だと思います。就職を検討されている方は、ぜひ福祉の扉を叩いていただければと思います。
※ICF(国際生活機能分類)は、2001年にWHOにより制定された世界共通の分類指標です。
人が生きていく上での障壁をその人の個性や周りの環境との関わりを考えた上で体系立てて分類されており、その人のおかれた状況を理解し、より良い生活を送るためのサポートに繋げられると期待されます。