香取 明昌 Katori Akimasa
言葉にならない言葉を汲み取ってあげて、
一人ひとりに対し深く受け止めることが
大切だと思っています。
給与の金額面と介護の考え方は風の村の魅力
風の村で働く上で魅力に感じるポイントは2点あると思っています。
1つ目は給与ですが、他の法人さんと比べて魅力的な金額で働くことができます。中途採用で検討されていらっしゃる方は、どうしても気になる点ですよね。新卒とは違って、家庭を持っているとか、年齢的に住宅ローンや学資の事情を抱えているとか、そういったこともあると思うのですが、同じ業種からなら抵抗なく入職できる金額だと思います。また、資格手当や各種手当に関してもしっかりと給与に反映されているので、その辺りは安心していただけます。
2つ目は、ご利用者さんに「もう一つの我が家」と思って過ごしていただくという考え方です。
具体的には、全室個室になっていて居室自体にご利用者さんのカラーが出ているのは、いいなと思います。仏壇を持ち込んでいただいたり、今はあまりないですが、昔はこたつや冷蔵庫なんかも持ち込んでいただいたりしていました。
特養ホーム八街に入所されるということは、この施設で最期を迎えられるということなんですね。だから、最期を迎えるその時まで、我が家のように過ごしていただきたいという思いです。
お部屋の環境を整えて入居できるご利用者さんもいらっしゃれば、施設で過ごしていくうちに心地よく過ごせる日々が続いて、だんだんと「もう一つの我が家」のように捉えられるようになっていく方もいらっしゃいます。いずれにせよ、「もう一つの我が家」というのは、風の村が大切にしてきた特徴だと思います。
言葉にならない言葉を汲み取って受け止める
ご利用者さん本人のここでの生活を守り、不安や心配をしっかり受け止めることが本当に大切だと思います。ご利用者さんは、自分の体の不自由さに大きな不安を感じることが出てくるんですね。例えば、半身麻痺等のご病気が進んで、認知症が進行してくると、昔できていたことができなくなってくるし、それを手伝ってほしくても言葉が出なくなってくるんです。
そういう方がたくさん入居されている中で、その言葉にならない言葉を汲み取ってあげて、一人ひとりのお気持ちを深く受け止めることが大事なんですよ。
お花だったら「土が乾いていたから」「今日は日差しが強いから」って思いながら水をあげますよね。ご利用者さんは何も言わないから水をあげないっておかしな話でしょう?って考えるんです。今日は起きてからあまり水分を取ってないから水を飲んでもらおう、じゃあ、その方が好きなリンゴジュースをお出ししようって考えられるよう、職員には伝えていきたいです。施設だから決められた時間にならないと飲めませんというのは理不尽な話で、自宅だったら飲みたい時に好きなものを飲めますよね。「もう一つの我が家」として、ご自宅のように過ごしていただくのであれば、好きな時に飲んでいただく。こういうところを、20年間ずっと意識しています。
ご利用者さんを見る職員を大事に考えている
今は役職がついて現場から離れている状態ですが、現場で働いていた時は、俯瞰的に見ることを意識していました。特養ホーム八街には4つのユニットがあるんですが、その中でご利用者さんと職員がどういうふうに動いているのか、それを想像しながら自分の動きやスケジュールを決めたりというように、いつも考えて行動していましたね。
今の僕の介護課長という立場ですと、ご利用者さんを見る職員をまず大事に考えています。職員が潰れてしまったら、誰がご利用者さんの生活を守るのかということになってしまうので。特にパートさんって、例えば女性の主婦の方だと、旦那さんの稼ぎで生活していけるのだけど、純粋にこの仕事が本当に好きでやっているという場合が往々にしてあるんです。そういう方の力は本当に大きいですしありがたいので、できるだけいい環境で、ここで長く働いていただきたいと考えていますね。だからこそ、僕の立場からは、直属の主任に「とにかくパートさんは大事にせなあかんよ」と繰り返し伝えています。こどもの熱が出た場合等、急な休みも気持ちよく取ってもらえるようにするとか、働きやすい職場環境を整えていくよう特に意識しています。
興味を持っていただいた方は是非話を聞きにきてください。立地的に車は必須の職場になりますが、良い環境で仕事ができるようにサポートしていきます。