奥村 明美 Okumura Akemi
スタートは介護の「か」の字も知らなくていい。
少しでも興味があれば、実践していくうちに
楽しいと思えるかもしれません。
風の村の魅力について
厨房と現場の職員、ご利用者様が交わって食事を作る食事レクリエーションを取り入れていまして、わいわいと盛り上がってとてもいいなと思います。
生活クラブ風の村作草部では、食支援にはとても力を入れています。食べていただかないことには元気も出ないですし、食べることがいかに重要かをすごく学ばせていただいています。風の村では研修が充実しており、食事の研修ですとか、巡り巡って認知症介護に役立つようなこともあって、すごく勉強させていただいていますね。
他にも、他事業所の方々とイベントや勉強会等で交流があり、色々と相談するとアドバイスをいただける環境はとても魅力だと思います。
生活クラブ風の村作草部には、小さいこどもから高齢者まで幅広い年代の方にご利用いただいています。研修や委員会での交流の際、ちょっと相談をすると他事業所の方から色々なアドバイスをいただけて…なかなか事業所内だけで考えていても進まないようなことが、アドバイスを実践するとうまくいったというケースもあります。
例えば、お風呂が嫌いでなかなかお風呂に入ってくれない方がどうしたら入ってくれるか等…その方の好きな入浴剤を使う、好きな音楽を流す、職員が一緒に入る等、面白いアドバイスをいただきました。
いつも感動するのは、意思疎通がきちんととれるようになること
入居されたばかりで、最初から心を開いてくださるっていうのは、どうしても不安があるのでなかなかないんです。
時間をかけながら、探り探り心に寄り添っているということをご本人に認識していただくと、ちゃんと居場所はここなんだって思っていただけるんですかね。徐々に心を開いていくのを感じられます。まず、発する言葉が多くなってきて、受け答えもしっかりされて、笑顔も増えてという感じです。意思疎通がきちんととれるようになることに、いつも感動させられますね。
グループホームだと皆さん認知症があるので、職員が伝えたことに対し、全然違うことが返ってくることも普通なのです。入居されてから間もない期間は、なかなかそこから進めないですよね。職員が伝えたいことを話しても、それに対しての答えが返ってこない。でも、意思疎通がとれるようになってくるとコミュニケーションが成り立ってきますし、そういうのを体感すると、ああ、やってよかったなと思います。
涙が出そうなくらい嬉しかったお言葉
あるご利用者様の最期の看取りの時期に、ご家族様から言っていただいた言葉がとても印象に残っています。
ご家族様から説明会のようなものがありまして、その中で「介護は大変だからね、肩の荷を下ろして気楽にやってくださいね」とおっしゃっていただいたのがすごく印象的でした。お金を払ってお願いしているご家族様の立場からすると、そんなお声がけってなかなか難しいと思うのですが、本当に信頼していただいているからこそのお言葉なのかなと感じましたね。涙が出そうなくらい嬉しかったです。
介護って専門的な知識があればそれに越したことはないと思うのですが、スタートは介護の「か」の字も知らなくてもいいと思っていて、少しでも興味があるとか、働く上で優しい気持ちがあればいいかなと思いますね。そういう方にはまず風の村の介護現場を見てもらいたいです。
実践していけば知識等はつくと思うので、入ってみると意外と楽しいって思うかもしれません。興味がある方は、ぜひ一緒に働きましょう。