亀田 菜々 Kameta Nana


嬉しい時には嬉しいって喜んでくれるし、
機嫌が悪い時はあれが嫌だったんだなって、素直ですよね。
そういう個性が興味深いなって感じます。

生活クラブ風の村を就職先として選んだ理由
もともとは、不登校や非行少年の支援に興味があり福祉の大学に入って勉強をしていましたが、在学中に障がい児の支援施設でアルバイトをしたことがきっかけで、障がい児者支援の職種に興味を持ちました。なんだか、すごく自分の中ではまったんです。
障がい児者の方と関わるのって、すごく面白いです。一人ひとりの特性にもよりますが、個性がすごくあるんですよね。嬉しい時には嬉しいって素直に喜んでくれるし、機嫌が悪い時はあれが嫌だったんだなってわかりやすいですよね。私はそういう個性が興味深いなって感じます。
とはいえ、いざ就職活動をするときは「これがいい」っていう希望が一つに絞れていなくて、とりあえず千葉エリアで仕事を探していました。
一般職も考えていたのですが、説明会に行っても何も興味が湧かず…そんなときに風の村の説明会に参加して、雰囲気が良かったというのもありますが、自分が何をしたいのかっていうのが想像できたんです。
あとは、やはり資格を習得するために大学に行っていたのもあって、それを活かしたいという思いもありました。給与面でも風の村って資格手当が高いんですよね。だから、内定をいただいた後、国家試験の合否で月のお給料が全く変わってしまうので、絶対試験に合格しようと頑張る気力になりました。

成人を祝う会を行ったときのこと
最近はコロナの影響でイベントはほとんど無い状態ですが、去年「成人を祝う会」を開催したことが印象に残っています。
いわゆる成人式のイメージで、成人を迎えたご利用者様にお花をお渡ししたり、これから頑張りたいことを発表してもらう会です。
その会で、ご利用者様のお父様からお言葉をいただく時間があり、「色々あったけど、施設を利用していたからこそ、家族の今があって、職員さんには感謝してもしきれまん」っていうお話をいただいたんです。ボロボロと涙を流しながら伝えてくださって。その時は本当に感動しました。
私はその会で1年上の先輩と一緒に司会を担当させていただきました。2人とも入職してから初めての開催だったので、何もわからない状態で苦労しましたが、印象深い、いい経験ができたと思います。

“できることを増やす”ための支援が障がい児者の特徴
大きな出来事って頻繁にはないのですが、ああ、嬉しいなぁって感じることは日々あります。例えば、ハサミを上手に使うことが難しい方が、目的のものをうまく切れるようになったり。こういうのも、場合によっては普通に伝えるだけじゃなくて、違うものを切ってもらうところから始めて、また違うものを…と段階を踏んで提案するんです。少しずつできるようになって、遂に達成できたってなると、私がお伝えして良かったなって思います。その方にあった伝え方だったんだなって嬉しく感じます。
ここでは、若くて伸び代がある方たちの“できることを増やす”ために支援を行っています。できないって言われたことが絶対にできるようになっていく方々なので、私たちはなるべく手を出さず、見守りに徹するっていうのは心にありますね。
福祉の仕事が好きな方って、多分興味や得意な分野がはまる場所は、どこかしらにあると思うんです。風の村って、いろんな分野と事業所があるので、現場で自分を試しながら、障がい児者がダメなら高齢者に行きたいっていう希望が出せるので、すごくいい環境ではないかなと思います。条件が合う方は就職先として検討してみてほしいです。